三井住友海上とメットライフが個人年金保険の合弁事業継続で合意
2005年05月09日
三井住友海上火災保険株式会社
シティインシュアランス・インターナショナル・ホールディングス・インク
メットライフ・インク
三井住友海上火災保険株式会社(社長:植村裕之)、メットライフ・インク(会長兼最高経営責任者:ロバート・エイチ・ベンモッシュ、国際部門社長:ウイリアム・ジェイ・トペタ、以下「メットライフ」)ならびに、シティインシュアランス・インターナショナル・ホールディングス・インク(社長:マイケル・ジー・フロマン、以下「シティインシュアランス」)は、米シティグループとメットライフ間の生命保険・年金部門売買完了及び関係当局の認可取得を前提として、三井住友海上シティ生命について、シティグループに替わり、メットライフをパートナーとする合弁事業として継続することにつき、基本合意書を締結しました。
基本合意書は、日米金融機関における合弁事業成功モデルと評価を受けている三井住友海上シティ生命の事業運営と親会社の強固なサポートの継続性を最重視した内容となっています。
基本合意内容
- 出資比率
現行通りとする(三井住友海上51%、シティインシュアランス49%)
*シティインシュアランスは、シティグループの生命保険・年金部門の売買によりメットライフ傘下となります。 - 事業運営
金融機関を通じた個人年金保険事業の運営 - 三井住友海上、メットライフによるサポート体制の継続・強化
商品開発、システム開発、再保険、運用、リスク管理等の面でサポートを継続・ 強化します。
三井住友海上は、三井住友海上グループ2010年ビジョン(チャレンジ10)の中で本事業を含め、生命保険事業を重要な成長事業領域と位置づけています。
メットライフは、1868年に設立された米国最大級(保有契約高<2兆8000億ドル>では全米1位)の生命保険会社であり、その関連子会社を通じて、保険他各種金融サービスを個人、法人顧客に提供しています。また、全米において、約13百万世帯、37百万人の従業員とその家族等にサービスを提供している他、フォーチュン500の上位100社のうち、88社の企業と取引を有しています。
さらに、米国外においては、アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、香港、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、台湾、ウルグアイにおいて、約9百万人の顧客に対して保険を提供しています。
今回、日本の保険ビジネスへは初めての進出となりますが、年金分野においても高い実績と専門性を有しており、既に韓国、中国、台湾をはじめアジア各国で豊富な実績を有しています。
(メットライフ・ホームページアドレス:www.metlife.com)
個人年金保険事業は、ここ数年著しい成長を続けていますが、引き続き、成長が見込める有望市場です。三井住友海上シティ生命は、この市場において確固たる地位を確保すべく努力し、現在、変額年金保険では業界第2位となっていますが、今後、米国において年金分野で高い実績と専門性を有しているメットライフがパートナーとなることで、ますますその力が増強されることとなります。
シティグループとメットライフ間の売買完了は2005年7月の見込ですが、それに先立ち、3者は関係当局の認可に関わる手続き及び円滑な移行に向けた諸準備に着手しています。
ご参考
社名 | 三井住友海上シティインシュアランス生命保険株式会社 |
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共同社長兼最高経営責任者 | 栗岡 威、三宅 伊智朗 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング4階 |
資本金&資本準備金 | 合計402.95億円 (資本金283.10億円、資本準備金119.85億円) |
出資比率 | 三井住友海上 51% シティインシュアランス・インターナショナル・ホールディングズ・インク 49% |
総資産(05年3月末) | 9,352.88億円 |
保有契約高(05年3月末) | 8,856.89億円 |
事業内容 | 個人年金保険事業 |
社名 | メットライフ・インク |
---|---|
設立 | 1868年 |
経営者 | 会長兼最高経営責任者)ロバート・エイチ・ベンモッシュ 国際部門社長)ウイリアム・ジェイ・トペタ |
所在地 | アメリカ合衆国10166 ニューヨーク州ニューヨーク市 パークアベニュー200番地 |
総資産(05年12月末) | 38兆5,353億円 |
社員数(04年12月末) | 米国内 36,489人 全世界 53,920人 |
事業内容 | 生保、年金、退職・貯蓄商品をメインとして、グループで 損保やリテールバンキングも取扱い |
海外(米国外) | 中南米及びアジアの11ケ国で約900万人の顧客にサービスを提供 |
格付け | Moody's:Aa2 S&P:AA |